第15回定演チラシ

 

毎年の定演チラシ製作は難儀します。

デザインの素養もない私(尺八:堀保之)がその役を

担っていますが、大変な負担です。

 

今回は委嘱作品「照手姫」という物語性の高い曲を演奏するので、どうアピールするか大いに悩みました。

 

相模原に伝わる伝説で、演奏会場の杜のホールはしもとには陶山定人作の照手姫像があります。

 

恋人小栗判官は毒殺され成仏できず、閻魔大王から多くの民衆の助けを借り444日以内に熊野の温泉に浸かれば元の姿に戻すという約束で餓鬼阿弥として現世に戻ってきます。

それとは知らず照手姫は醜い餓鬼阿弥が乗った土車を曳き、多くの人々に次々曳かれ、ついに熊野の湯につかり元の小栗判官の姿に戻り照手姫と一緒になり幸せになるという物語です。

 

照手姫の像をモチーフにそれとは知らず餓鬼阿弥を引きながら幸せな思い出に浸るという様子を表してみました。

 

団員の皆さんに校正をしていただき漸く印刷にこぎつけました。